From:健太郎
今回は「メバルは潮を釣れ」で書いた「風の反転流」の話。
バクの北村さんに何度となく言われても中々実感できなかったものの1つに「風」がある。ゲーテの「われわれは知っているものだけをみる」とはよく言ったもので、実感できないと知っている情報は無意味な場合があまりにも多い^^
私自身、まだ語れるほどこの「風」が読めるわけでもないんだけど、でも影響しているのは間違いなくて。
この辺は以前書いた「流れ」を読めることが前提なのだけど、+αの要素としての風向きが効いているのがやればやるほど実感として出てくる。
そして無視できない要素であることを実感する。
日本海側の話で書くと、日本海側は季節風の北風が吹く。
この時、大きなワンドがあったとする。ワンドということは「流れ」は非常に緩やかなものになる。
で、緩やか過ぎて気づかなかったり意識しなかったりする人が多いけど、実際はこの流れでベイトが運ばれてきたりする。そしてワンドの奥に入るほど今度は海面の流れの影響が強くなってくる。特に遊泳力のないアミ類やそのアミ類が食べるプランクトン等は顕著に。
結局、流芯から外れたワンド内で起こる流れはびくりするほど「風」に左右されやすいってこと。
というわけで、エリアで見た場合は風の進行方向のどん詰まりや風の反転流にプランクトン類が溜まりやすい。
そこにアミ類も溜まりやすい。そこに小魚が溜まりやすい。だからこそ小魚を捕食するターゲットが溜まりやすい。
これが一般的な考え方。基本です。
結構釣りをやられている方はご存知だと思います。
で、それを分かった上で通うと、もう一つ気づいてくるんです。
それは「風向きによって流れが当たるポイント、流れが発生するポイントがある」ということ。潮位に関係なく、風向きでしか流れが発生していないポイントって意外と多いことに気づかされるんです。
潮がしっかり効いている地域やエリアだとちょっと想像しにくいかもしれませんが、これがビックリするほど多いんです。
こうなってくると場所のファクターより風のファクターの方が釣れる要因の断然上位に来る。
この図式が実感としてイメージできると強いんです。
意識しなきゃいけないのは魚が釣れるのは魚が捕食するから釣れるということ。もちろんそんなことは分かってると思う。だけど、違う。気づいて欲しいのは、もっと複雑なチョッとした自然の繋がり。
「風が吹けば餅屋が儲かる」
まさしくこういうこと。
私が通っているエリアでコンスタントにいい魚を出そうと思ったなら、こういうこともある程度意識しないと中々魚にたどり着かないんです。
これらが実感できてくると「この場所で釣れたという位置情報」がどれだけ不安定な要素で、どれだけ魚と離れた考え方なのかが分かってくるものです^^
って、ここまでくると「お手軽なメバリング」というジャンルでは全くなくなるんだけど、その分、釣った時の面白さは格別なものがあるものです^^
でまあ、最初から風を読むなんてことはそりゃあできないもので。
私なんて昔は「風で魚が?バカな」って思ってましたし(笑)
というわけで1つ簡単な魚の位置の見つけ方を紹介。
それはゴミや千切れ藻が溜まる場所。
そこが潮の反転流であり、風の反転流である可能性が非常に高いんです。
というのも浮遊物というのは風の影響をモロに受けますから、1つの道しるべになりやすいんです。
って、ここまで書いてしてしまうと「書きすぎるな」とか言われるんですが、浮遊物を打てば釣れるほど簡単でもないし、知識だけあっても使えるものではないです。実感できてはじめてモノになるタイプの知識です。
是非、実感できるようになってくださいませ^^
その繋がりが実感できた時、今まで見えていた世界と違う世界が見えるということだけは私が保証します^^