From:健太郎

 

A赤色型・胸鰭軟条15本。(赤・金)

B黒色型・胸鰭軟条16本。(ブルー・死んだら黒)

C茶色型・胸鰭軟条17本。(茶・黒)

 

 値段

 C>B>A

 

となっていてA・B・Cは交配しない別種となっているのはある程度の人がご存知と思います。んで、この辺を私の捉えている感覚で書いてみます。

 

 瀬戸内で考えるなら、A型(赤・金)は藻場、B型(ブルー)は上層で高水温で潮通しが良い場所、C型は中層~下層で牡蠣屋周りや汽水域でも多く、広く分布してるという感じ。

 

 狙う場所で決まってしまうので一概には言えないのだけど私の釣果は茶5割、ブルー3割、赤金2割ってところ。

 味覚的には値段の通りかなと。

 

 山陰で考えると少し変わってくる。

 A型(赤・金)は藻場で潮の条件から言うとブルーの後ろに付くことが多い。というより、ブルーが釣れる場所で潮が利かない時にはブルーが釣れる場所で赤金が釣れたりするので緩い潮が好きなのかな?と感じていたり。藻場で釣れるなら瀬戸内と同じやんって思われるかもしれないけど、なんか違うんです。瀬戸内の場合はブルーが釣れる場所はブルーで、たとえばブルーが釣れる場所の潮が緩いと金になったりってことはほとんどないんです。

 

 山陰で多い個体はブルーで基本的にはやはり潮が効いている場所が好きなようです。これは瀬戸内と同じなのだけどシャローに上がってくるブルーは藻場にも多く水深1m前後の藻場でもよく釣れる。潮はほとんど効いてない場所でもそこに潮が当たる流れが入った後等はその場に残ってるような感じを受けたりもします。

 

そして一旦シャローに入るとかなり長い時間入っている感じを受けます。

 (明かり付きではない場合)

 

 感覚で話すなら23週間。

 

そう、だから実績から言えば一旦群れが入った場所を見つけると次の週、その次の週ぐらいまでならワリと高い確率で釣れています。

 

ただこれは大体3回目で入った固体を釣りきってしまっている可能性も否定できなくてですね(段々釣れる数が減るので)どれぐらいその場所に定位するかはちょっと判断できてはいないんですが。

 

 魚が入るタイミングは何度か書いてるようにやはり風向きだとは思ってます。

 

 面白いのがですね、ブルーでもどれぐらいそこにいた固体かが「ある程度」分かったりする場合があります。それは体色。

 

ブルーの体色がですね、驚くほど茶化するんです。

もちろんこれは断定できるものではないのですが、経験上では単発の拾い釣りの場合にこの茶化したブルーをよく拾います。結構な群れに当たった場合はたるんだ藻場でも綺麗なブルーが多いんです。

 釣れ方も前者はタイトに攻めないと出ないのですが、後者は表層引きで釣り易かったりもします。もちろん数的な要因もあるとは思うのですが。

 

まあ私がその体色を判断材料に状況を推察する場合があるのは確かです。

 

 特徴的なのは茶。異常なほどストラクチャーに付いていて、テトラの隙間を狙うとよく釣れる。引きはカサゴのように重く筋肉質でブルーの1.5倍近く強烈。こいつの20台後半を掛けるたびに「尺超えた!」って思うのに中々超えない(笑)サーフ絡みの藻場でのキャッチ率が意外に高い。正直、瀬戸内の茶とは別種としか思えないほどの違いがあったりします。

 

 釣果は7割ブルー、茶2割、赤金1割。

 

ちなみに山陰のA(赤・金)・B(ブルー)・C(茶)を現地にて9人のアングラーで刺身で食べ比べると面白い結果になった。

 

まず食感から。

プリプリ度

 茶≧ブルー>赤金

 茶とブルーは食べ比べてなんとか分かるレベル。赤金は極端に身が柔らかい。ついでに言うと引きもグネグネで柔らかい(笑)

 

一番美味しいのは?で指を一斉に指すと私の評価は赤金>茶>ブルーという結果で総合的にもこうなったのだけど、実際のところは金と茶は僅差。

 甘みで言うなら赤金。(まあそれも微妙な甘さだけど瀬戸内の茶に近い感じ)食感で言うなら茶ってところで中途半端なブルーは0票。プリプリなのに甘みがない感じ。

 

けど煮付けや塩焼きにすると様相は一変する。茶は皮が厚く硬く、正直美味しくない。

 

 先日瀬戸内メバルを近所で頂いたんですがね、やっぱ比べるのが失礼なほど美味しかったです・・・。

 

 多分ですね、瀬戸内の味を知らない全国のメバラーが瀬戸内メバルを食べたら相当にビックリするんではないかと思うんですよ。いや、マジな話。

 

 山陰の味を知ってる瀬戸内アングラーの方、そう思いません???