From:健太郎

 

とある方の掲示板への書きこみに考える。

 

キャッチ&リリース、レギュレーション、禁漁・・・etc

 

この辺は自身、結構考えたことではある。実際のところ、こういうのは立場で少し変わってくるもの。

 

非常に難しく、あまり話題にしたくないのも事実。

 

キャッチ&リリースで考える。

釣った魚(キャッチ)を逃がす(リリース)のがこれ。

 

これが言われるようになった背景として「釣れなくなった」というのがあるのだと思う。そう、むやみに持って帰った為に魚がいなくなってしまったのだろう。ただ、これには疑問が少し残る。釣れなくなった要因は本当に釣り過ぎたからなのか?と。

 

一概に言えない場合が多々あるから難しい。

 

で、忘れてはいけないのがキャッチ&リリースが普及した要因はこれだけじゃないってこと。有名どころを上げればブラックバス・シーバス・チヌによるキャッチ&リリース。

 

これらは釣れなくなったからキャッチ&リリースをするわけではなく、単に食べないからリリースをする。俗に言う「スポーツフィッシング」だ。

 

で、難しいのは「逃がすなら釣るな」的な考え方であり「小さいのから全部持って帰ってから・・・少しは考えろ」的な考え方ではないだろうか。

 

結局のところ、人は勝手だってこと。

 

 

一番は「釣りたいから」だと。

 

 

元来、日本という国で漁師に漁の期間があり、釣り人にそういうのが無いのは「釣り人が釣る量はたかがしれているのでは?」という一つの考え方が導き出した答えなのかもしれない。

 

アオリイカは場所によっては既に親アオリの禁漁期間や禁漁区がある。

ペアリングしたアオリは狙わないというのも聞く。私としては結構微妙な判断。感覚では岸に寄った個体自体がすでに「産卵絡み」と思ってしまう。数週間の時期の違いで釣る釣らないというのは、産ませることを考えているとは言えない気がする。

 

人間側の感情のジレンマが生み出した問題だと思えてしまうのだ。これで「生ませる為」とかを前に出したら、やっぱり違うとは思う。一番は「釣りたいから」「釣りを続けたいから」だと思うから。

 

けど、親を釣るのがダメだなんて思っているわけでもない。食物連鎖の頂点ではないなら、やはり食い食われる。もちろんそれは連鎖の頂点であっても死ねば何かに食われますが。

 

結局のところ「魚を釣るのに理由はいらない」という思いが強い。本来、生きるために人が必要だった獲物を獲るという行為は文明社会になったからといって本能が消えるわけではない。獲る喜びは生きる喜びなのだと。

 

もちろん資源を残すためでもある。けど、リリースしようが、しまいが「釣りたいから」のはず。で、自然と一体になって釣りというものをずっと楽しんでいく上で考えた結果「キャッチ&リリース」という選択肢が生まれたのではないだろうか。

 

レギュレーションや禁猟等、資源という意味、未来へ繋げるということを考える時には悩む。

 

自身の中では環境はおのずと変化するという考え方が強い。例えば魚がずっと釣れる状態・・・一定状態をキープするというのは人間の驕りなのかなと。

 

人間的要素により水温が上がり、今まで釣れなかったターゲットが釣れたりと最近は変化が激しい。けど、その変化すら自然界では普通にありうることの一つかなと。

 

無慈悲に言えば、変化に対応できなければ滅ぶ。

「良い」「悪い」は別にして。

それが自然だとも思う。

 

その環境に適応したなら、その種の勝ちなのだろうなと。

でも変化に対応できないスピードで環境が変わっているのも事実なのだろう。

 

だから何もしないのが良いとは思っていない。産卵床を作って放流し、回復した話を聞くと、やるべきことや、できることはあるのだなと実感させられる。

けど、そのアオリが成長したということは、何かがアオリに食われたということ。

 

1つの種類だけで語れる話でもない。

 

結局、本気で取り組むなら渓流のように県レベルや国レベルで法整備するのが一つの手だとは思う。そして考え続けること、議論され続けることが一つの答えかとも思う。

 

というわけで、私の今の選択、そして立位置を紹介。

私は「基本は食べるために釣る」という選択。

 

結局人は手を洗うだけで菌を殺生する。

土の上を歩くだけで生き物殺してしまう。

 

歯磨きするだけでも部屋の中を掃除するだけでも。

 

見えるものだけに目が行きがちだけど、そのことは覚えておきたい。

 

だからこそ楽しく釣り、美味しく命を頂く。

 

自身や家族分を持ち帰り、少し余裕があれば親しい人への気持ち分のおすそ分け。食べる為ならナンボでも釣っていいなんて言っているわけではなく、キャッチ&リリースを否定する気もまったくない。自身がキャッチ&リリースをしないと言っているわけでもない。

 

ただ単に、自身が納得した形で釣りというものを楽しみたいと考えているだけ。

そして、一番は釣りたいから釣る。

 

ただただ、好き勝手にするというのではなく。